ヒツジ

ヒツジ 偶蹄目 ウシ科

ウシやヤギなどと並び人間生活に密接な関係を持つ動物で、紀元前九千年前ぐらいにアジア地域の高原に生息していた野生種を家畜化したのが始まりと言われています。
いろいろな文化や宗教で肉を食べることが禁止されている動物は多いのですが、ヒツジは全ての宗教、文化でタブーがないと言っていい程、昔から食されています。
肉だけでなく、衣服などに使用される羊毛、発酵させてチーズやヨーグルトとして利用される乳、胃や腸といった内臓でさえもソーセージや楽器の弦、釣り糸に使用され、ヒツジは全ての部位が利用可能で捨てる部分がないと言われています。
日本への導入は不明ですが、最も古い記録として推古天皇に百済から献上されたという記録が残っているようです。しかし、日本の気候にあわなかったのか定着にはいたらず、ヒツジが日本に根付くのは明治期に政府の進めた西洋化の一環として羊毛の需用が高まってからのです。